心の殺陣記 書学書道史学会 忍者ブログ
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11/7・11/8に開催される書学書道史学会を、聴きに行きたい!
なんでも、私の大好きな田能村竹田の『亦復一楽帖』についての研究を発表する方がいらっしゃるのだとかで!興味津々です。

他にも、教授が「日本の書の中の漢字散らしについて」みたいな研究の発表をなさるみたいで、それも気になります。

…でもそれ、オオトリ。
場所は世田谷でして…遠い…!(血涙




このブログで、私竹田について「しつこいくらいですが」と言ってますが、
読み返したら、ブログでは竹田について言ったことが無かった。多分。

というわけで、田能村竹田について。以下、mixiの転載。
長いから興味の無い人はスルー推奨。

竹田には文人(書も絵も詩もなんでもやっちゃう人)の交友関係がいっぱいあったのですが、
中でも頼山陽という人とはすっごい仲良しさんでした。
山陽は竹田より3つ下ですが、立場的には山陽の方が上のようなかんじだと思う。本を読んでるとそんなかんじ。
竹田が山陽を頼るというか…頼山陽だけに。

山陽もまた、竹田のことが好きでした。Likeの意味で。
竹田の書画に関しては、Loveって言った方が合ってるかも。

また、竹田本人と山陽には共通点が多くあり(反社会的)、どちらも世間から離れている身でもあります。
簡潔に言えば、山陽は脱藩しようとして父親に幽閉されてました。
竹田は相当の地位にいましたが、民を虐げるお上に書状を送っても無視られ、職を辞しました。お咎めを受けたという話もあるのですが忘れたんぼ。


で。


『亦復一楽帖』(またまたいちらくじょう)というのは、竹田が描いた絵です。
元は人にあげるものだったのを、山陽に「ちょっとこれに字書いてー」って頼んだら、
山陽は「うおうこの絵すげーよマジすげー。これ俺のものね!!」って横取りしちゃった。

竹田ポカーン。

でもあとで「あの時山陽が奪ってくれて良かった」って言ってるそうですけど。

『亦復一楽帖』を逆から読んだらいかんぜ。



更に余談。


山陽の方が3歳年下なんですが、彼の方が先に結核(だったかな)で亡くなりました。
竹田56歳、山陽53歳。
ショックだったろうと思います。年上ならまだしも、年下が先に。
すっごい仲が良かった友がですよ。
山陽とはお泊まり会もしたし、お酒飲んだり一緒に出かけたりしてたわけで。

更にショックなことには、竹田は山陽から頼まれた『松巒古寺図』を描いていました。
でも、渡せないまま山陽は死んでしまった。
山陽が亡くなってから数ヵ月後に、その絵を持って「山陽いるー?」っつったら、「山陽死にましたよ」って言われて。
がっくりしつつ、山陽と共通の友人であり竹田の絵を認めてくれていた青木木米という人にあげようと思ったら、
なんと木米まで亡くなってしまったっていう。落胆にも落胆。


59歳で竹田は亡くなりますが、亡くなる十数日前に書いた『七言絶句』。
「俺はもうダメだ」という手紙を息子に寄越し、到着を待ちながら書いたそうです。
(息子は手紙が届く前に、竹田のもとへ看病に行きました。息子すげー)


竹田はきっと、過ぎ去って行った人々の顔を思い出しながら、『七言絶句』を書いたんだろうなあと思います。


ただ単純に、息子を待っていたのではなく。
何せ自分の死を悟っていたそうですから。



竹田に萌え燃えする話はここでいったんおわり。
広島県尾道市の千光寺公園に、竹田と山陽の像があるらしいよ。
偶然か知らんが、同じ公園っていうのが泣ける。




↑以上、mixiからの転載。
もっと語りたいくらい、竹田の生涯って波乱万丈で萌え燃えするんですが、まあ概要はこんなかんじ。

「どうしてその竹田が好きなの?」と問われれば、その出会いは上野の東京国立博物館でした。
竹田が、死ぬ前に書いた『七言絶句』があまりにも心を打つものだったので、つい一目惚れを。

もうね、ほんとに切ないんです。
その作品の前に突っ立って、泣きたくなるくらいに切ない。



このmixiの記事を書いた日、教授と「田能村竹田の最期の書がすごく良い」という話をしてました。


教授:「あの揺れる線がね…!」

私:「あの線が儚いですよね…!」



書学に興味もって、一番幸せな時だったかもしらん。

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