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昨日はやたら眠いから寝てました。
1時くらいに寝ると、眠りが滅茶苦茶浅いことだけはわかったよ。
今度から明け方に寝るね。
やけに亡くした猫の夢を見る。
地味に実家に帰るのが怖くなってくる。
1時くらいに寝ると、眠りが滅茶苦茶浅いことだけはわかったよ。
今度から明け方に寝るね。
やけに亡くした猫の夢を見る。
地味に実家に帰るのが怖くなってくる。
- 色彩の魔術師 -
「君の魔法は、とてもキレイだね」
ある日、彼はそう言った。
キザに思えて仕方が無い言葉を、さらっと口にしてみせる。
私は、その男が一瞬で嫌いになった。
「あなたの魔法は、見る者を虜にする」
ある日、彼女はそう言った。
虜になるからって、なんなんだ。
私は、その女が一瞬で嫌いになった。
「素晴らしい!君は虹を変幻自在に操り、我が物にしてしまっているのだね!どうだい、その能力…我が社で活かしてみないかね?」
ある日、社長はそう言った。
お金なんて欲しくもないし必要無い。
私は、その社長が一瞬で嫌いになった。
「ねえ、お姉ちゃんはどうして、そんなに悲しそうな顔をしているの?」
「いつもいつも、キレイなのに…どうしてそんなに悲しそうなの?」
手を繋いだ、仲の良さそうな双子が言った。
私は彼女達の頭を撫でて、そして彼女達のことを疎ましく思った。
「これが、キレイなの?」
私は彼女達に尋ねる。
私の掌からは、いくつもの細い線が、空へと伸びては消えていった。
双子は同時に頷いて笑う。
その笑顔が憎らしくて、気持ちが悪い。
あまりに腹が立ったので、私は双子に教えてあげる。
「お姉ちゃんはね、色がわからないの」
あっ、と声がする。
双子の顔がうろたえて、結ばれた小さな手は、ぎゅうと硬く握られた。
そして逃げるように、双子は広場を駆けていく。それを追いかけるような真似は、しなかった。
意地の悪い女だと思うだろうか?
醜いと笑うだろうか?
だって、皆“キレイ”だって言うのに、当の本人が、その“キレイ”なものを見られないだなんて。
そんなの不公平じゃない。
“キレイ”って言われる度に惨めな気持ちになる。
私は、こんな魔法が嫌いだ。
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色彩の魔術師。
昔描いた絵の方も、眉をしかめている表情でした。
割と好きなデザイン。
しかしポーズが…どう考えてもかめはめ波だな、これは。
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